【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東北本線・福島~仙台間を走る快速「仙台シティラビット」が、ロングシートの701系電車と、セミクロスシートのE721系電車を併結した4両編成でやって来ました。
座席の好みは人それぞれですが、私はやっぱり列車の向きに合わせて座れるチャンスのあるクロスシートのある車両が大好きです。
前に向かって座ると、「気持ちが前向き」になれるんですよね。
青春18きっぷのシーズンなら、東京~仙台間を東北本線の鈍行で移動する方はそれなりにいると思いますが、今では東北新幹線による移動が一般的です。
でも、鉄道は乗るためだけにある訳ではなく、日本の物流の一翼も担っています。
特に東北本線は、首都圏と東北・北海道を結ぶ、重要な貨物列車のルート。
在来線は、地域の通勤・通学輸送と貨物列車がダブルで支えているのです。
さて、日本有数の駅弁が多い駅として知られる仙台駅。
特に仙台駅における牛たん駅弁は、ここ数年、元々あった3社の駅弁屋さんに加えて、地元有名店のブランドを掲げた弁当も一緒に陳列される場所もあり、競争が激しくなっています。
その中にあって、仙台駅弁「こばやし」の牛たん最新作のキーワードも“ダブル”!
題して、「厚切り牛たんA5仙台牛Wステーキ弁当」(1,600円)といいます。
【お品書き】
・白飯 (宮城県産「ひとめぼれ」使用)
・牛たん焼き
・仙台牛焼き
・万来漬け
・紅大根
・味噌南蛮
・はじかみ
・七味唐辛子
今年初めの駅弁大会シーズンに合わせて、1月1日に発売された「厚切り牛たんA5仙台牛Wステーキ弁当」。
わずかしか取れない「真たん」を使ったという牛たんは、厚切りなのに冷めてもやわらかい!
心地よいコリコリの歯ごたえを楽しめます。
この新作、京王でも盛況でしたが、関西地区ではさらに大盛況だったとか!(駅弁関係者)
“厚切りダブルのお得感”に、皆さん、財布のひもが緩んだのでしょうか!?
専門店ではなく、駅弁屋さんだからこそ楽しめる、牛たん&仙台牛の「ダブル」の味。
定番駅弁もいいけど、せっかくなら新作にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/