ますのすしミュージアム「ますのすし手作り体験」(1,000円)~駅弁屋さんの厨房ですよ!(vol.11「源」編(4))

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

413系電車 あいの風とやま鉄道 東富山~富山間 413系 とやま鉄道

413系電車、あいの風とやま鉄道・東富山~富山間


富山随一の“国鉄らしい”顔の電車といえば、あいの風とやま鉄道(旧・北陸本線)で朝夕を中心に活躍する413系電車でしょう。
国鉄形車両の中には、JR線から引退後もこのように第3セクターや私鉄に移って活躍したり、東南アジアなど、海外の鉄道会社に売却されて、“第二の人生”を送るケースがあります。
今や、世界で活躍する「ニッポンの鉄道車両」なのです。

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ますのすしミュージアム

駅弁膝栗毛「駅弁屋さんの厨房ですよ!」の第11弾は、富山駅弁「源」にお邪魔しています。
富山市内の本社にあるのが、珍しい駅弁の博物館、「ますのすしミュージアム」!
実はココ、いわゆる工場見学や、駅弁にまつわる資料の展示だけでなく、1週間前までに予約すれば、なんと「ますのすし」の手作り体験(1,000円)も出来てしまう場所なのです。
今回は、世界にたった1つだけ、「マイ・ますのすし」作りの現場をのぞかせてもらいました。

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ますのすしミュージアム

午後1時前、ますのすしミュージアムに、「ますのすし手作り体験」に参加する皆さんが集まってきました。
この日は平日ながら、およそ15名の皆さんが参加される盛況ぶり。
簡単なレクチャーを受けた上で、実際の職人さんに準ずる入念な手洗いを行い、白い帽子・マスクなどの着用を行って、およそ1時間の体験がスタートします。

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ますのすし手作り体験(笹)

実際に「ますのすし」作りに携わる源の職人さんが、手本を示しながら指導してくれます。
最初は、職人さんたちと同じように、曲げ物に笹の葉を敷くところから・・・。
笹の葉は「三角に重なるように」すき間なく置き、最後の1枚を織り込む際の目印となるように短く置くのが基本。
職人さんは簡単にやってしまうのですが、不器用な人には、正直、難易度高めです!

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ますのすし手作り体験(笹)

体験されている皆さんはといいますと・・・この日は2人をのぞいて海外のお客様!
JICA北陸により招へいされたキリバス、ナウル、フィジー、パプア・ニューギニア、トンガ、バヌアツの水産業に携わる若手公務員の皆さんが、「ますのすし」作りにチャレンジしました。
各国の漁業の将来を「国のリーダー」として担うことを期待されている若手公務員の皆さんということもあって、さすが飲み込みが早い!
通訳の方がレクチャーすると、手際よく笹の葉を敷き詰めていきます。

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ますのすし手作り体験(酢飯)

続いて、酢飯をちょっとゲーム感覚で笹の葉に載せていきます。
体験では、実際に駅弁でも販売されているミニタイプのますのすし、「ますのすし 小丸」を作っていきますが、小丸のご飯の量は「200g」。
これを職人さんのように、ピタリ200gを掴むことが出来た方には景品を用意・・・ということで、私・望月もチャレンジしてみたのですが・・・???

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ますのすし手作り体験(酢飯)

残念!217g、・・・17gもオーバーしてしまいました。
実はこの前にもう少し多くつかんでしまい、「チョット多いんじゃないの?」とアドバイスされて、ココまで減らしたのですが、それでもまだ多かったというのがホントのところ。
いかに職人さんの手のひらの感覚が研ぎ澄まされているかということを実感できる瞬間です。
ちなみに、この日の参加者の皆さんからは、残念ながらピタリ賞は出ませんでした。

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ますのすし手作り体験(ます)

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ますのすし手作り体験(ます)

ますの切り身は、反時計回りで置いていきます。
これも聞いただけでは簡単に出来そうに感じるのですが、形が不ぞろいな「ますの身」を見栄えよく置いていくのは、意外と至難の業なのです。
つまり「ますのすし」作りをされている職人さんたちは、瞬時にますの身の形を見極め、酢飯の上にパズルのように並べて、美しく仕上げる術を持っているということ。
ココで4kgの重しを載せて、5分ほど「押し」ていきます。

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ますのすし手作り体験(ゴム掛け)

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ますのすし手作り体験(ゴム掛け)

「押し」がかかったら、いよいよ仕上げの「ゴム掛け」に入ります。
細く切った竹2本を使い、源・オリジナルのゴムを、機械を使って4カ所にかけていきます。
ココで機械の操作を間違えてしまうと、強いゴムの力で竹が飛んでしまったりするので、職人さんも十分に安全に注意を払いながら、仕上げの作業に立ち会います。
ゴム掛けをして、割箸やお手拭きを入れ込み、パッケージに入れたら・・・?

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ますのすし手作り体験(完成)

世界に1つだけの「マイ・ますのすし」の出来上がり!
体験スペースには、イロイロな色のペンも用意されていますので、おなじみの「ますのすし」のパッケージに名前を入れたり、装飾を施して、“オリジナルの掛け紙”にすることも出来ます。
この日、参加された皆さんも貴重な体験に、ご満足の様子でした。

工場見学でも、「ますのすし」作りに携わる皆さんのご苦労の一端に触れることは出来ますが、自分自身で体験することで、技の凄さを実感することが可能になります。
訊けば、富山では昔から、各家庭で「押寿し」が作られてきた文化があるのだそう。
実は「ますのすし」手作り体験そのものが、富山の食文化という訳なんですね。
子供たちの夏休み、自由研究にもピッタリのテーマですが、大人の皆さんも富山に行ったら、ぜひ「ますのすし」作りを体験して欲しいと思います。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


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