【ライター望月の駅弁膝栗毛】
青森市街と津軽海峡をバックに、東京へ向かう「はやぶさ」号。
パープルのラインを巻いたJR北海道のH5系がやって来ました。
北海道新幹線・新青森~新函館北斗間が開業して2年あまり。
シロハヤブサをモチーフにしたシンボルマークもだいぶ馴染んできました。
東京駅でH5系を見かけても、やっぱり北海道へ行きたくなっちゃいますよね!
北海道新幹線の開業に合わせて、青函エリアではいくつもの新作が登場しました。
今も販売されている駅弁の1つが、「伯養軒の青函海峡物語」(1,200円)です。
「ウェルネス伯養軒・青森支店」が製造しています。
函館の五稜郭をイメージしたと思われる五角形の容器。
青森ねぶた、弘前城、函館山の夜景、ハリストス正教会と、青森・函館の名所旧跡をしっかり押さえた包装には、「北海道新幹線開業記念」の文字が躍ります。
【お品書き】
・いくらご飯
・ベビー帆立煮
・味付山くらげ・卵そぼろご飯
・やりいか照焼き
・大根漬・アブラツノザメの塩麹焼き
・いかメンチ
・長芋の素焼き
・リンゴの赤ワイン煮・北海道産牛肉と糸こんにゃくのうま煮
・にしん昆布巻
・煮物(人参、ふき、細竹)
包装同様、左に青森、右に北海道の名物をバランスよく織り込んだ駅弁です。
伯養軒名物のベビー帆立を使った帆立煮もしっかり入っています。
北海道側に牛肉煮が入っているお陰で、いいアクセントになります。
あと、青森の駅弁をいただく上では欠かせないのが「いかメンチ」。
青森の駅弁各社がそれぞれ違う味で出していますので、食べ比べる価値がありますよ。
「青函トンネル」が開業して30周年の今年(2018年)。
北海道新幹線開業に合わせて函館周辺を取材した際に地元の方が、トンネルが出来た時に、「とても安心した」と仰ったのを思い出します。
本州と「陸続き」になっていることは、北海道の皆さんにとっての安心の1つなんですね。
飛行機があって、フェリーがあって、新幹線もある・・・その選択肢があることをしっかり守っていく、そのために、私たち1人1人が支え合っていくことが大事なことなのだと思います。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/