【ライター望月の駅弁膝栗毛】
今年(2019年)でデビュー30周年を迎えた221系電車。
JR西日本のイメージの一翼を担う車両として平成4(1992)年まで474両が作られました。
現在もリニューアルを受けながら、東海道・山陽本線(琵琶湖線・京都線・神戸線)の快速や関西本線(大和路線)を中心に活躍中です。
いまや3ドア・転換クロスシートの車両は、西日本エリアのスタンダードとなっています。
(参考)JR西日本ニュースリリース
平成7(1995)年、阪神・淡路大震災からの復興のなかで「新快速」としてデビューしたのが223系電車(1000番台)。
最高時速130kmでの運転を実現した車両で、その後も、仕様が変更されながら増備され、登場から干支がふた回りしたいまも「新快速」の主力として、東は敦賀・米原から、西は姫路・播州赤穂まで、京阪神エリアの広い地域で活躍しています。
平成22(2010)年、次世代の車両として登場したのが225系電車。
安全性向上のため、車体の強度を高めたり、高運転台が採用される一方、車内にはつかまりやすい吊り手やバリアフリー設備、液晶画面による案内装置が設置されるなど、時代に合わせた進化を遂げました。
見た目には、ちょっぴり“つり目”の顔が印象的ですね。
平成の30年間に、着実な進化を遂げてきた京阪神を結ぶ快速列車。
221系・223系・225系という3つの顔には、それぞれの時の要請が表現されています。
そんな時代の移り変わりを感じながらいただきたい駅弁が、神戸を拠点に京阪神の駅弁を手掛ける「淡路屋」から、令和への改元と共に登場しています。
「淡路屋」自慢の3つの牛肉の味が楽しめる駅弁です。
【おしながき】
・きのこピラフ
・牛肉ステーキ
・牛肉すき焼き風煮
・ローストビーフ
・じゃがいも素揚げ
・茹でブロッコリー
・人参煮
・きゅうりのピクルス
改元を祝って、「淡路屋」の各種名物牛肉駅弁で使われている「ローストビーフ」「すきやき」「ステーキ」を三種の神器に見立て、1つの折でいただくことができます。
特にローストビーフは、おなじみのロングセラー駅弁「肉めし」の味。
「淡路屋」によると、好評を博していることから、6月も販売延長が決まったとのこと。
改元祝いの3つの牛肉の味を1度に味わえる有難い駅弁、いただくのはいまのうちです!
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/