【ライター望月の駅弁膝栗毛】
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211系電車・普通列車、東海道本線・菊川駅
現在、東海道本線を走る旅客列車は、電気の力で走る「電車」が基本。
貨物列車をけん引するのは電気機関車ですし、一部の貨物列車には「電車」もあります。
その昔、“電気”を庶民にわかりやすく見せた人物と言えば、おなじみ平賀源内。
当時は“見世物”だった電気が暮らしに役立つものとなって、日本各地を電車が走っている光景は、“プロデューサー”冥利に尽きるのではないかと思います。
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浜松三ヶ日牛ごぼうしぐれ&プチうなぎ弁当
「土用の丑の日」の考案者とも云われる平賀源内。
元々は、丑の日に「うの付くものを食べるといい」という民間伝承が由来とされます。
その意味では、「うし&うなぎ」の2つの「うのつくもの」を、比較的手軽な値段でいただくことができる駅弁が、「浜松三ヶ日牛ごぼうしぐれ&プチうなぎ弁当」(1260円)。
去年(2018年)8月に登場した新作で、浜松駅弁の「自笑亭」が製造・販売しています。
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浜松三ヶ日牛ごぼうしぐれ&プチうなぎ弁当
【おしながき】
・白飯
・浜松三ヶ日牛のごぼうしぐれ煮 ししとう
・うなぎの蒲焼き 錦糸玉子
・わさび漬け
・香の物 紅生姜
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浜松三ヶ日牛ごぼうしぐれ&プチうなぎ弁当
白いご飯の上に載るのは、浜松市のブランド牛「三ヶ日牛」がごぼうと一緒に“秘伝のうなぎのたれ”で煮込まれた「三ヶ日牛とごぼうのしぐれ煮」。
これに一口サイズのうなぎを3切れいただくこともできる、とてもありがたい駅弁です。
近年は価格の高騰で、気軽に手に取ることが難しいうなぎですが、浜松を訪れたらやっぱり、うなぎの駅弁をいただきたい…そんな切なる思いにしっかり応えてくれる駅弁です。
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N700A新幹線電車「のぞみ」+211系電車・普通列車、東海道本線・新居町~弁天島間
この「浜松三ヶ日牛ごぼうしぐれ&プチうなぎ弁当」をはじめとした「自笑亭」のうなぎ駅弁を、7月27日の「土用の丑の日」、自笑亭のウェブサイトから「ネット予約」すると、弁当1つにつき、紙パックのお茶1本のサービスが受けられるとのこと。(個人の方限定)
「土用の丑の日」、今年(2019年)はちょうど週末と重なります。
令和最初の夏休みは、思い切って本場・浜松へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
連載情報
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ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/