【ライター望月の駅弁膝栗毛】
上野から高崎線・上越線経由で、吾妻線の長野原草津口を目指す特急「草津」号。
元「スーパーひたち」の651系電車が、東京と群馬の温泉地を乗り換えなしで結びます。
「草津」号が停まる渋川からは伊香保温泉、中之条からは四万(しま)温泉、終着の長野原草津口からは、草津温泉方面への路線バスが接続。
4月からの3ヵ月間は、「群馬デスティネーションキャンペーン」も開催されています。
「群馬デスティネーションキャンペーン」に先駆けて、3月19日から高崎駅に「上州地鶏」を使った新作駅弁が2つ登場しました。
その1つが「上州地鶏おもてなし弁当」(1300円)。
群馬県と群馬県地鶏生産普及促進協議会、高崎健康福祉大学、そして製造元「高崎弁当」がコラボした産学官連携プロジェクトが、およそ半年をかけて開発した駅弁です。
(参考)群馬県ホームページ
【おしながき】
・ご飯 錦糸玉子 きぬさや 小梅
・上州地鶏もも肉の照り焼きステーキ風
・上州地鶏もものねぎ間焼き鳥風
・上州地鶏ささみの磯辺揚げ
・上州地鶏かわの中華風パリパリ揚げ
・上州地鶏むね肉のハーブチキンと野菜・きのこのピクルス
・煮物(ふき・たけのこ・しいたけ・まいたけ・ごぼう・人参)
・こんにゃく(赤・黒)と山くらげ
・こんにゃく水晶餅
「上州地鶏おもてなし弁当」は、その名の通り、上州地鶏の主要部位(もも・むね・ささみ・かわ)を使った5品がたっぷり盛り込まれ、デザートまで付いた幕の内風の駅弁。
『女性のいろいろなものを食べたい』というニーズに応え、彩りにもこだわったと言います。
“女性”を謳ってはいますが、ご飯も多めなので、男性でも十分に楽しめそう。
糖質が気になるいまどきの女性なら、女子旅2人でシェアしても、ちょうどいい分量かも。
「群馬デスティネーションキャンペーン」では、「群馬のSL」列車も活躍予定。
ブルーの12系客車の他、旧型客車は昭和初期の木目調の雰囲気にリニューアルされ、うち1両はラウンジカーとなりました。
残念ながら一部列車は運休となりますが、落ち着いたらまた力強い走りを楽しみたいもの。
沿線でも程よく分散して、のんびりとした雰囲気で、汽車が走る風景を堪能したいものです。
(参考)JR東日本高崎支社ニュースリリース・2019年9月12日分、2020年3月30日分
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/