野球盤で「消える魔球」再現の裏にあった試行錯誤
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。9月9日放送分のテーマは「野球盤の一大革命」です。
1958年(昭和33年)にエポック社から発売された「野球盤」ですが、その後もさまざまなシリーズが登場し、1970年には野球盤本体にスタンドが追加された「デラックス野球盤」が誕生しました。
そして1972年、野球盤に一大革命が起こります。それは「消える魔球」が投げられる装置の登場です。「消える魔球」とは当時、絶大な人気を誇っていたマンガ『巨人の星』で、主人公の星飛雄馬が投げる「大リーグボール2号」にヒントを得たものです。
ホームベース上で消える魔球を、「野球盤」で再現できないものかと試行錯誤した結果、「ボールを落とせばいいのでは?」という結論にたどり着きました。ホームベースの手前に開け閉めできるフタをつくり、投球装置にあるレバーを引くと、バッターの手前で球が落ちて消える……という仕組みを考えたのです。
こうして「消える魔球」を野球盤で再現することに成功し、野球盤の人気はさらに高まって行きます。ちなみに「消える魔球」がどうやっても打てないので、「振らずに見逃したらボール」や、「バッター1人につき投げられるのは何球まで」といったローカルルールも生まれました。
その後、時代とともに野球盤はどんどん進化しています。2020年には「日本代表『侍ジャパン』モデル」も登場しています。
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