「四苦八苦」とは、何の苦しみを指しているの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。9月14日放送分のテーマは「四苦八苦」です。
「四苦八苦」とは、「とても大変な状況」「切羽詰まった様子」を表す言葉として使われています。
「四苦」とは、「生まれ生きること」「老いること」「病気になること」「死ぬこと」の4つの苦しみを指します。また「八苦」とは、「四苦」にさらに4つの苦しみを加えたもので、合わせて「八苦」となります。では、加わる「4つの苦しみ」とは何なのでしょうか?
1つ目は、大切な人や大好きな人であっても、いつかは離れなければならない苦しみ「愛別離苦(あいべつりく)」。
2つ目は、大嫌いな人、顔も見たくない人でも出会ってしまう苦しみ「怨憎会苦(おんぞうえく)」。
3つ目は、欲しいものが手に入らない苦しみ「求不得苦(ぐふとっく)」。
4つ目は「五蘊盛苦(ごうんじょうく)」で、煩悩の原因となる「心や体から生じる苦しみ」です。自分の思い通りにはならない苦しみを指します。
仏教では、「四苦八苦」は人間が生きている上で避けては通れない、根源的な苦しみとされています。ただし、「苦しみの先に幸せがある」というように、乗り越えなければならないものでもあるそうです。
人は生まれて来ること自体が苦しみであり、年を取り、病気をし、やがてあの世に旅立って行く……。そんな人間としての当たり前の営みすべてが、苦しみの原因なのですね。
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように・・・