今年も「あずさ」でプレミアムな夏駅弁! 小淵沢の夏の風物詩「プレミアム高原野菜とカツの弁当」とは?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

プレミアム高原野菜とカツの弁当

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いよいよ夏の旅も本番! 定番といえば、何といっても避暑です。都会のうだるような暑さを避けて、いく分は涼やかな高原へ出かければ、身も心もリフレッシュされるものです。東京から近い避暑地といえば山梨・長野県境の八ヶ岳周辺。玄関口となるJR小淵沢駅では、この夏もロングセラー駅弁の“プレミアムバージョン”が登場しています。

E353系電車・特急「あずさ」、中央本線・小淵沢駅

E353系電車・特急「あずさ」、中央本線・小淵沢駅

中央本線の特急「あずさ」号が、山梨県最後の駅・小淵沢に停まり、信州へ向けて走り出していきます。標高886mの小淵沢駅に降り立つと、夏の日差しは強いですが、いく分、カラッとした空気で高原の風を感じることができます。「あずさ」から降り立った人たちは、駅の片隅に停車している小海線の高原列車へ乗り換えていきます。いつもはのんびりとした2両編成の列車も、この時期は、夏の高原を楽しもうとする皆さんで賑わっています。

プレミアム高原野菜とカツの弁当

プレミアム高原野菜とカツの弁当

小淵沢駅弁随一のロングセラーといえば、昭和45(1970)年発売の「高原野菜とカツの弁当」ですが、すっかり夏の風物詩となった「プレミアム高原野菜とカツの弁当」(1500円)が、今年(2023年)も7月24日から販売が始まりました。夏に旬を迎える高原野菜は、すべて八ヶ岳周辺のものを使用し、チキンカツも山梨県産甲斐味鶏のブランド肉を使用。いつもは緑色の掛け紙ですが、プレミアムにふさわしくゴールドの掛け紙となっています。

プレミアム高原野菜とカツの弁当

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【おしながき】
・チキンカツ(山梨県産甲斐味鶏)
・レタス(八ヶ岳地域)
・セロリ(長野県産)
・きゅうり(山梨県北杜市産)
・ミニトマト(山梨県北杜市産)
・コーン(山梨県北杜市産)
・しめじ(長野県産)
・カリフラワー(長野県産)
・りんご
・白飯

プレミアム高原野菜とカツの弁当

プレミアム高原野菜とカツの弁当

「高原野菜とカツの弁当」は、何といっても「音が楽しい」駅弁。早速いただけば、レタスもセロリもきゅうりもシャキシャキ、チキンカツはサクサクと気持ちいいくらい音が楽しめます。そして、「プレミアム……」では、食材の味が一層楽しめるようになっています。夏の太陽の恵みがいっぱい詰まった、キラキラの甘いミニトマト、畑の採れたて感あふれる甘いコーン。夏に「あずさ」や小海線に乗って、小淵沢に来てよかったと思わせてくれる駅弁です。

キハ110系気動車・普通列車、小海線・小淵沢~甲斐小泉間

キハ110系気動車・普通列車、小海線・小淵沢~甲斐小泉間

「プレミアム高原野菜とカツの弁当」は午前10時ごろからの販売。土・休日は甲府駅でも午前11時半ごろから販売されます。2日ほど小淵沢駅で観察してみましたが、小淵沢駅9:55発の「あずさ16号」や10:07発の小海線・小諸行には、チョット間に合わない日も。なお、遅い時間には完売のことも多いので、お帰りが遅い方は、小淵沢駅に降り立ったら、1階の「MASAICHI本店」で駅弁の予約をしてからお出かけになることをお薦めします。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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