2つの味が楽しめる小田原の新しい炒飯駅弁、その味わいとは?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

黒と白の炒飯弁当

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商品名やキャッチコピーには、しばしば「対比」という表現が使われます。神奈川・小田原の駅弁屋さんが、この秋、横浜中華街の有名店と新たに開発した新作駅弁は、「黒と白の炒飯弁当」。いったい、どんな駅弁なのでしょうか?

E257系電車・特急「踊り子」、東海道本線・横浜~戸塚間

E257系電車・特急「踊り子」、東海道本線・横浜~戸塚間

横浜市内の東海道本線を、特急「踊り子」号が伊豆へ下っていきます。中国や台湾などで大型連休が続く9月下旬~10月上旬。私も9月下旬に「踊り子」号で東京と伊豆を往復しましたら、東アジア系の旅行者の姿が目立っていました。この時期は、横浜中華街でもお祭りが行われる日があるようです。普段は和食好きの方も、本格的な中華料理が食べたくなるときがありますね。

黒と白の炒飯弁当

黒と白の炒飯弁当

横浜中華街に5店舗を構える小籠包の専門店「王府井」と、小田原駅弁の「東華軒」がコラボレーションして、小田原・熱海駅や東京駅などで9月8日から販売されているのが、「黒と白の炒飯弁当」(1350円)です。スリーブ式のパッケージには黒と白の炒飯の写真と共に、中国にちなんでパンダが描かれています。普段からシュウマイ弁当を製造している東華軒ですが、2つの味が楽しめる炒飯弁当が登場しました。

黒と白の炒飯弁当

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【おしながき】
・黒炒飯(牛肉入り)
・白炒飯(豚肉入り)
・揚げシュウマイ 黒酢あんかけ
・海老チリ
・山菜ビビンバ

黒と白の炒飯弁当

黒と白の炒飯弁当

牛肉入りの黒炒飯はパラパラ感を、豚肉入りの白炒飯はふんわり感を重視した仕上げになっています。ビジュアルはもちろん、食べくらべが楽しく仕上がっていて、さすが中華街の有名店とコラボした駅弁です。おかずも揚げシュウマイの黒酢あんかけ、海老チリ、山菜ビビンバと本格的なラインナップで食べ応えも十分。容器は電子レンジ対応しているので、家に持ち帰っていただくにも良さそうです(500W:1分30秒、600W:1分15秒)。

N700S新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・新横浜~小田原間

N700S新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・新横浜~小田原間

小田原を拠点に製造されている東華軒の駅弁は、東海道新幹線・小田原駅と熱海駅の構内でも販売があります。特に小田原停車の「ひかり」号は、湘南地区から名古屋・京都方面を行き来する方の利用も多いもの。本場・横浜に立ち寄る時間はないけれど、中華をいただきたいというときには重宝しそうです。中華料理系の駅弁も、さまざまなお店が手掛けることで、それぞれ違った味わいが楽しめるのは嬉しいものです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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