小淵沢駅「小淵沢丸政の鶏めし弁当」(980円)~戌年のスタートに「犬」のふるさとを訪ねて

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

小淵沢駅「小淵沢丸政の鶏めし弁当」(980円)~戌年のスタートに「犬」のふるさとを訪ねて

キハ110系普通列車、小海線・野辺山~信濃川上間

雄大な八ヶ岳をバックに走る、キハ110系の高原列車。
この路線はJR線最高地点を通ることでも有名な小海線(こうみせん)です。
昨年の12月末、冬将軍の到来で、標高1300mあまりの野辺山周辺は、日中でも氷点下の気温が続く冷え込みでした。
そんな冷え込みの中、やって来たのは?

 

小淵沢駅「小淵沢丸政の鶏めし弁当」(980円)~戌年のスタートに「犬」のふるさとを訪ねて

南佐久南部森林組合

小淵沢から小海線の列車で40分あまりの信濃川上駅で下車。
さらに信濃川上駅から、日本一の大河・千曲川の源流域にある川上村の村営バスに揺られ、役場前で下りますと、川上村役場の隣に地元の森林組合があります。
実はコチラの方にひと声かけますと、村、いや日本の宝と言ってもいい動物に逢えるのです。
その動物とは?

 

小淵沢駅「小淵沢丸政の鶏めし弁当」(980円)~戌年のスタートに「犬」のふるさとを訪ねて

川上犬(許可をいただいて撮影)

長野県の天然記念物に指定されている「川上犬」です。
川上犬は、この川上村を原産とする和犬で、「山梨・埼玉・群馬・長野にまたがる秩父山塊のヤマイヌ(ニホンオオカミ)が、猟師によって飼い慣らされたもの」との言い伝えも残ります。
長年、純血が守られてきましたが、昭和10年代、小海線の開通で外部との交流が行われるようになり、雑種化が進んでしまいました。
しかし、村の保存会の皆さんをはじめとした方々の熱意で、新たに純系の繁殖基盤が確立。
普通の柴犬よりずっと鋭い目、凛とした佇まいが、昔からのヤマイヌの言い伝えを想起させ、今も訪れた人の心を打つのです。

(参考)川上村ホームページほか

 

小淵沢駅「小淵沢丸政の鶏めし弁当」(980円)~戌年のスタートに「犬」のふるさとを訪ねて

鶏めし弁当

かつては、「川上犬」に大きな危機を与えてしまった小海線ですが、そんな負の歴史を繰り返さないためにも、小海線の旅を楽しみながら、川上村へ足を運んでみたいもの。
小海線を走るキハ110系をはじめとした各車両は、ボックスシートタイプの座席があるので、駅弁旅にも最適な路線です。
今回は、始発駅・小淵沢駅弁の中から「小淵沢丸政の鶏めし弁当」(980円)をご紹介!

 

小淵沢駅「小淵沢丸政の鶏めし弁当」(980円)~戌年のスタートに「犬」のふるさとを訪ねて

鶏めし弁当

【お品書き】
・茶飯
・鶏照焼き
・鶏そぼろ煮
・つくね
・煮物(つきあん・里芋・人参・うずらの卵ほか)
・玉子焼
・あつみかぶ酢漬
・のり

小淵沢駅「小淵沢丸政の鶏めし弁当」(980円)~戌年のスタートに「犬」のふるさとを訪ねて

鶏めし弁当

山梨県産・甲州甲斐味鶏を使った鶏の照焼き、そぼろ、つくねに海苔と、基本に忠実な鶏めし駅弁です。

長年、ロングセラー駅弁「高原野菜とカツの弁当」などで、鶏肉の扱いは十八番の駅弁屋さん「丸政」だけに、美味しさのツボを押さえて、安心していただくことが出来ます。
とり年から戌年にかけての年末年始、鶏肉駅弁を食べて、犬を観に行く旅もアリですよね!

 

小淵沢駅「小淵沢丸政の鶏めし弁当」(980円)~戌年のスタートに「犬」のふるさとを訪ねて

キハ110系・普通列車、小海線・小淵沢~甲斐小泉間

小淵沢から天空に上っていくように走る小海線の列車。
冬は空気が澄んで、車窓も一層美しくなります。
外は凍てつく寒さですが、列車の中はポカポカ。
車内からぬくぬくと、景色もオイシイ所だけをしっかりいただいてしまいましょう。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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