【ライター望月の駅弁膝栗毛】
今年も盛り上がった「箱根駅伝」。
私も5年あまり、往路で東海道線を使いながら母校の応援をしつつ、1区~5区の全選手を見て、大手町から芦ノ湖まで行く「追っかけ観戦」をしておりました。
やっぱり、スポーツは生で観戦するのがイチバンだと思いますが、箱根駅伝はTVでも人気。
たぶんコレはスポーツ以外に、多摩川が映り、湘南の海が映り、富士山が映って、今の東海道を旅している気分になれる、生の「旅番組」の要素が盛り込まれているからなのかも!?
実は「スポーツ×旅」という、“ハイブリッド”の魅力があるのが「箱根駅伝」なのです。
駅伝は選手が毎年入れ替わり、チームの新陳代謝が図られていますよね。
実は「駅弁」も、毎年、新しい駅弁が生まれ、中にはひっそり消えていく駅弁もある「新陳代謝」のある世界なのです。
今回は、去年秋に誕生した小田原の駅弁「金目鯛の味くらべ膳」(1,100円)をご紹介。
もちろん、明治21(1888)年創業の「東華軒」の駅弁です。
【お品書き】
・ちらし寿司(炙り金目鯛、酢ハス、錦糸玉子、椎茸、わらび)
・金目鯛おぼろご飯(金目鯛照焼き、刻み海苔、金目鯛フレーク、高菜、桜海老唐揚げ)
・桜かつお大根
・椎茸
・乱切り人参
・筍穂先
最近は1つの食材をいろんな味で楽しませる「食べ比べ」タイプが1つのトレンド。
先日紹介した八戸の「うに」の駅弁も、「食べ比べ」タイプでしたよね。
小田原では金目鯛を、東華軒十八番のおぼろ飯、定番の照焼き、そしてちらし寿司の3つで楽しめる作りにしてきました。
やっぱり、味に変化があるというのは、食べていて飽きが来なくて、嬉しいものです。
やっぱり箱根駅伝を見ると、東海道線の普通列車(湘南電車)に揺られて、旅に出たくなってしまうもの。
駅伝の熱戦を振り返りながら、箱根・湯河原・伊豆の温泉へのんびり駅弁旅。
ゆっくり落ち着いて旅に出るなら、今がいい時期です!
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/