小田原駅「復刻版御鯛飯」(880円)~受け継がれる明治の伝統!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

251系・特急「スーパービュー踊り子」、東海道本線・川崎~横浜間

1月8日は「平成」が始まった日ですよね。
中学1年生だった私も、今からおよそ30年前の1989年の1月7日と8日に、当時はまだ有人駅だった、実家そばの身延線・芝川駅に硬券入場券を買いに行った記憶があります。
そんな平成が始まった頃(平成2年)にデビューしたのが、特急「スーパービュー踊り子」。
早いものでこの車両も間もなく、30年を迎えようとしているという訳ですね。

 

復刻版御鯛飯

平成も30年を迎え、だいぶ“長く”なってきましたが、駅弁は既に130年以上の歴史があります。
明治時代からの歴史を誇る駅弁も決して少なくありません。
きょうはその1つ、東海道線・小田原駅の「鯛めし」をご紹介しましょう。
製造元は、明治21(1888)年創業、今年で創業130周年の「東華軒」。
画像は、昨年秋の「駅弁味の陣2017」に登場した「復刻版御鯛飯」(880円)です。

(東華軒)
http://www.toukaken.co.jp/

 

復刻版御鯛飯

【お品書き】
・鯛おぼろ
・茶飯
・筍鶏そぼろ
・煮物(椎茸、人参、ふき、他)
・煮玉子
・蒲鉾
・梅干
・わさび漬

注目したいのは、やっぱり大正時代のものを復刻したという掛け紙。
東海道線(当時は熱海線)が「熱海」まで伸びていますので、大正末期のものかと推察されます。
鉄道好きならご存知ですが、昭和9(1934)年までの東海道線は、国府津から御殿場を回って沼津へと抜けていました。(今の御殿場線経由)
小田原市街の分岐駅・国府津の駅弁屋さんから始まったのが、コチラの東華軒なんですね。

 

復刻版御鯛飯

昔ながらの経木の折詰に、鯛を中心に作られたおぼろが敷き詰められて、古き良き駅弁の形を、今の私たちに教えてくれています。
明治40年頃の誕生といわれていますので、明治21年創業の東華軒にとっては“二十歳”ごろの作品が「鯛めし」という訳ですが、しっかり後世に残る駅弁を作っていたわけですね。
今年の新成人の皆さんは、当然ながらすっかり平成世代。
平成から新しい時代へと移り変わろうとする今、そして明治維新から150年を迎えた今、改めて、明治からの駅弁に敬意を払って、いただいてみるのもいいかもしれません。

(参考)東華軒ホームページ

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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