小田原駅「小田原 海のお祭り騒ぎ」(1,080円)~車窓のお祭り騒ぎ!東海道線・小田原~熱海間

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

185系 特急 踊り子 東海道本線 戸塚 大船

185系・特急「踊り子」、東海道本線・戸塚~大船間

正月休み、成人の日の三連休も終わって、ようやく一息といったところ。
寒さが厳しい時期、首都圏にお住まいの方なら、湘南~伊豆方面の少しあったかいエリアへ、足を運んでみたくなる頃ですね。
伊豆へ行くなら、まずはあまり考えずに、東京駅から「踊り子」という方も多いハズ。
平日でも東京発9・10・12時の「踊り子」には、グリーンストライプの185系電車が健在です。

185系 特急 踊り子 東海道本線 早川 根府川

185系・特急「踊り子」、東海道本線・早川~根府川間

「踊り子」に乗っていると、最初にテンションが上がってくるのが、小田原駅を発車した後。
進行左手に相模湾が見えてくる頃ですね。
下り「踊り子」では、最も海を眺めやすい「A席・偶数番」をシートマップで指名買い。
西湘バイパスの石橋出口が混んでいると、鉄道にして良かったという気分が増します。
海とみかん山のすき間をすり抜けていく「踊り子」が、何とも絵になる区間です。

車窓 相模湾

車窓の相模湾

車窓を楽しむなら、空気が澄んだ真冬はベストシーズン!
東海道本線・小田原~熱海間では、熱海の沖に浮かぶ「初島(はつしま)」はよく見えますが、冬場、伊豆大島を眺めることが出来た時は、もう“お祭り騒ぎ”気分です!
三原山を北側から見ると、中心部の元町に向かって急斜面になっていることが分かります。
大島へは熱海・伊東からもジェット船が出ているので、鉄道旅と組みわせるのもアリですね。

小田原 海のお祭り騒ぎ

小田原 海のお祭り騒ぎ

海が見えてくると、やっぱり海鮮系の駅弁が恋しくなってくるもの。
こんな素晴らしい景色が観られた時の気分を、そのまま弁当にしたような小田原の駅弁が、昨年夏から登場しています。
その名も「小田原 海のお祭り騒ぎ」(1,080円)。
製造元は、もちろん明治21(1888)年創業の「東華軒」です。

小田原 海のお祭り騒ぎ

小田原 海のお祭り騒ぎ

【お品書き】
・茶飯
・焼き鯵のほぐし
・桜海老の釜揚げ
・錦糸玉子
・わさび三舞
・金目鯛有馬煮
・じゃこ釜揚げ
・サーモン
・わかめ醤油和え
・半熟風玉子

小田原 海のお祭り騒ぎ

小田原 海のお祭り騒ぎ

中でも、「お祭り」な瞬間は、半熟風玉子を割る瞬間!
玉子を割ったら一層美味しくなるのは分かっているのに、いざとなると勿体なくなっちゃったりする、気持ちのワチャワチャ感がたまりませんよね。
「東華軒」十八番の食材・鯵を使った、焼き鯵のほぐしが入っていたり、しらすや桜海老など、味に飽きが来ない作りが嬉しいものです。
湘南・伊豆・箱根の旅では海を眺めて、駅弁をいただきながら、まだまだ「お祭り」気分を味わってみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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