【ライター望月の駅弁膝栗毛】
常磐線のエースといえば、何と言ってもE657系・特急「ひたち」号。
多くの列車は、上野東京ラインの開業で、東海道線・品川まで乗り入れるようになりました。
普通車も全席電源コンセント付、全車指定席ですので、スマホの「えきねっと」チケットレスサービス(通常より100円引)で、シートマップからお気に入りの席に乗車するのが効率的。
列車変更は何度でも可、いわきまでSuica利用可なので、紙のきっぷなしで乗車可能です。
特急「ひたち」は、水戸・勝田・日立など、茨城の主要都市へのビジネス利用も多い列車。
夕方の上り「ひたち」では、お疲れモードで一杯やっている出張帰りの方も見かけます。
でも、デキるビジネスマンなら、地元のチョットいい名産をお供に、他に差を付けたいところ。
例えば、水戸駅弁「しまだフーズ」の「常陸牛山椒風味カルビ弁当」(1,400円)を、しっかり選ぶような方なら、“この人となら一緒に仕事したい!”と感じさせることが出来るかもしれません。
【お品書き】
・白飯(茨城県産コシヒカリ)
・常陸牛カルビ焼(山椒風味)
・根菜のマリネ
・青梅の甘露煮
去年(2017年)12月に発売され、今年1月の京王百貨店新宿店の駅弁大会では、焼物のどんぶりを使用した「特別仕様」で販売された駅弁です。
現地版は、高級感漂う厚めの紙容器に入っていて、蓋を開けると、水戸「名利酒類」の梅酒と山椒を使った特製タレに漬け込んで焼き上げた、風味のいい牛カルビが一面に並びます。
梅酒のお陰で、冷めても柔らかく、まろやかな口当たりは健在。
あとから遅れてやって来る、山椒ならではのピリ辛感がクセになります。
ビジネスが上手くいったらご褒美に、イマイチでも明日への元気に奮発する価値アリです。
特急「ひたち」をサポートするのが、同じE657系の特急「ときわ」。
「ひたち」の多く列車が、上野~水戸間ノンストップなのに対し、「ときわ」は柏、土浦、石岡、友部などの各駅にもこまめに停車する、近距離タイプの列車です。
「ひたち」と同じく全車指定席で、特急料金も同額ですが、車内販売がありませんので、水戸・勝田駅等から乗車の場合は、NEWDAYSでの駅弁購入をお忘れなく!
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/