米沢駅「すきやき弁当」(950円)~新庄開業20年! 温泉新幹線
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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
今年・2019年12月で、山形新幹線・新庄開業から20年を迎えます。
「つばさ」号は福島を出ると、米沢・高畠・赤湯・かみのやま温泉・山形・天童・さくらんぼ東根・村山・大石田・新庄の順に停まり、東京~新庄間は最も速い列車で3時間11分。
開業以来、新庄行の「つばさ」号は、山形経由の列車であることを分かりやすくするため、東北新幹線をはじめとした各駅では、「山形・新庄行き」と案内されています。
この新庄開業の頃、各停車駅に温泉があるということで、山形新幹線は“温泉新幹線”というキャッチコピーで紹介されていた記憶があります。
シンボリックな駅として挙げられるのが、米沢のお隣、一部の列車が停まる高畠駅です。
温泉施設「高畠町太陽館」が併設され、JR系の「ホテル」もあるので宿泊も可能。
訪れた日は平日でしたが、地元の利用者の方で温泉はとても賑やかでした。
一方、“温泉新幹線”のシンボル的な車両といえば、新幹線初の観光列車として知られ、福島~新庄間で週末を中心に運行される、足湯のある新幹線「とれいゆつばさ」。
冬はお休みしていましたが、この間にリニューアルが行われ、車両に大型ディスプレイの設置や、天童の将棋などをイメージした内装が施されました。
今シーズンは4月6日からの運行が予定されています。
(参考)JR東日本仙台支社ニュースリリース(2019年2月27日分)
そんな“湯”ったりした旅が楽しめる山形新幹線だからこそ楽しみたいのが駅弁です。
特に米沢の牛肉駅弁は、テッパン中のテッパン!
歴史ある駅弁といえば、創業120年の「松川弁当店」による「すきやき弁当」(950円)。
先日ご紹介した「復刻版米沢牛肉すきやき弁当」の少しお得なバージョンという位置づけですが、もちろん黒毛和牛を使用しています。
【おしながき】
・白飯(山形県産はえぬき)
・黒毛和牛牛肉煮
・糸こんにゃく煮
・にしん入り昆布巻
・がんも煮
・紅生姜
・高菜醤油漬け
・ふきみそ
・醤油漬け
「松川弁当店」の駅弁のうち、通常、米沢駅1番線ホームの売店で販売している商品は、米沢駅から近い駅前店で製造されたものが搬入されています。
コチラの駅前店に伺うと、10分程度の余裕があれば「すきやき弁当」などは注文してから作ってくれますので、できたてをいただくことができます。
米沢から乗車する場合は、駅前店にもぜひ足を運びたいところです。
さて、「つばさ」号の車内販売も見直しが発表されていますが、「松川弁当店」の駅弁は、3月16日以降も、従来通り2日前までの予約で、11号車・グリーン車乗降口において、お釣りの無いように代金を用意いただければ、駅弁の受け渡しが可能だということです。
ちなみに、「松川弁当店」には公式ホームページの「フォーム」から駅弁を予約すると、お茶を一緒に付けてくれるサービスもあります。
駅弁も、自分で探せば、より一層美味しく感じられるもの。
山形新幹線の駅弁旅、この春からは、より“能動的に”楽しみましょう。
※駅弁各社の受け渡し対応については、調製元によって異なる場合があります。
※車内販売の状況は、今後も変わることがありますので、最新の情報は「NRE」公式ホームページなどでご確認ください。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/