新庄駅「上京物語~母からの弁当~」(1,000円)~旅立ちの春、ふるさとの町を出たあの日の思い出を駅弁で!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

新庄駅「上京物語~母からの弁当~」(1,000円)~旅立ちの春、ふるさとの町を出たあの日の思い出を駅弁で!

E3系新幹線電車「つばさ」、奥羽本線・新庄~舟形間

東京~新庄間をおよそ3時間半で結ぶ、山形新幹線「つばさ」号。
新庄を出ると、しばらくは鳴子温泉・小牛田方面へ向かう陸羽東線と並走します。
この区間、電化された奥羽本線は新幹線車両が走ることができる1,435mmのレール幅、非電化の陸羽東線は、1,067mmのレール幅(狭軌)となっています。
例年、雪深い山形県・最上地方ですが、この冬の雪はちょっと少なめでした。

新庄駅「上京物語~母からの弁当~」(1,000円)~旅立ちの春、ふるさとの町を出たあの日の思い出を駅弁で!

上京物語~母からの弁当~

山形新幹線・上り列車の始発駅・新庄は、奥羽本線と陸羽東線・陸羽西線がクロスする最上地方のターミナル駅となっています。
オフィシャルな駅弁は、NEWDAYSで「牛肉どまん中」の取り扱いがありますが、やっぱり最上地方の味をいただきたい方は、駅併設の「もがみ物産館」へ足を運んでみましょう。
じつはココで「上京物語~母からの弁当~」(1,000円)という弁当が売られています。

新庄駅「上京物語~母からの弁当~」(1,000円)~旅立ちの春、ふるさとの町を出たあの日の思い出を駅弁で!

上京物語~母からの弁当~

【おしながき】
・新庄産のつや姫おにぎり
三角おにぎり エリンギの明太子和え入り
野中玄米味噌の焼きおにぎり
・紅鮭
・芋煮の肉巻き
・新庄産さくらんぼ鶏の串焼き
・新庄産さくらんぼ鶏のみそカツ
・煮物(椎茸、れんこん、人参)
・玉子焼き
・ニシンの昆布巻

新庄駅「上京物語~母からの弁当~」(1,000円)~旅立ちの春、ふるさとの町を出たあの日の思い出を駅弁で!

上京物語~母からの弁当~

できるだけ地元食材にこだわって、平成27(2015)年から販売されている「上京物語」。
「つばさ」の山形~新庄間における車内販売が廃止されたことをきっかけに、「もがみ物産協会」が、“自分たちが新庄を発っていくときにどんな弁当があると嬉しいか”という思いをベースに、母親の温もりが感じられるような弁当として開発したと言います。
新庄市内で仕出しなどを手掛ける「ヤマゲンフーズ」が製造、「もがみ物産館」が販売。
懐かしさを感じさせる笹籠に入って、最上の味が一度に楽しめる有難い弁当です。

新庄駅「上京物語~母からの弁当~」(1,000円)~旅立ちの春、ふるさとの町を出たあの日の思い出を駅弁で!

E3系新幹線電車「つばさ」、奥羽本線・舟形~新庄間

「もがみ物産館」によると、1日に作られるのは、平日で3~5個、週末で5~7個。
私が週末に観察した限りでは、新庄11:17発「つばさ140号」の発車前に買い求める方が多く、次の13時台の「つばさ」の前には、完売となっておりました。
確実な入手には、電話予約(0233-28-8886・もがみ物産館)がお薦めです。
旅立ちの春、ふるさとの町を飛び出したあの日の思い出と母親の顔を思い浮かべながら、いただいてみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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