広島駅「山のおべんとう」(800円)~西日本豪雨被害から復活! 芸備線

By -  公開:  更新:

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

キハ120形気動車・快速「みよしライナー」、芸備線・戸坂~矢賀間

西日本エリアで活躍するキハ120形気動車が、芸備線の快速列車「みよしライナー」として、広島市の郊外を軽快に駆け抜けて行きます。
芸備線は、伯備線の備中神代(びっちゅうこうじろ、岡山県新見市)と広島の間を結ぶ路線。
特に広島から郊外の狩留家(かるが)までは、毎時20~30分間隔で運行されている他、広島~三次(みよし)間には、1日4往復の快速列車も設定されています。

キハ47形気動車・普通列車、芸備線・安芸矢口~玖村間

芸備線は平成30(2018)年7月の西日本豪雨で鉄橋が流失してしまい、約1年3ヵ月間、中三田~狩留家間で運転を見合わせていました。
復旧工事が終わり、今年(2019年)10月23日に全線で運転を再開しました。
朝の通勤・通学列車のなかには、キハ40系列の気動車が4~6両連なって走る列車もあり、地元の皆さんにとっては、今年になって、ようやく日常が戻ってきた格好です。

山のおべんとう

広島市内から乗る芸備線の列車は、山間へ分け入って行く列車といった雰囲気。
国鉄時代からのキハ40形・47形気動車も健在で、車内にはボックスシートが並びます。
そんなのどかな雰囲気を思い浮かべていただきたい広島駅の駅弁と言えば、「山のおべんとう」(800円)かもしれません。
この駅弁は、平成13(2001)年に「広島駅弁当」が広島県山岳連盟と共同で開発したもので、売り上げの一部は、山岳環境保全基金として、山岳環境の保全に役立てられています。

山のおべんとう

【おしながき】
・おむすび(梅・昆布・広島菜炒め)
・焼き鮭
・出汁巻き玉子
・蒲鉾
・鶏照り焼き
・煮物(こんにゃく、蓮根、筍、椎茸、人参)
・さつまいも甘煮
・たくあん

山のおべんとう

開けると、梅・昆布・広島菜炒めのおむすびが3つ入っていて、行楽気分を盛り上げます。
それでいて、焼き鮭、蒲鉾、玉子焼きと、幕の内“三種の神器”も入った正統派。
懐かしさを憶える素朴な煮物に、さつまいもは甘露煮でデザート代わりといったところです。
「広島駅弁当」によると、この駅弁は容器なども環境に配慮したものになっているとのこと。
価格も800円に抑えられており、軽めでしっかりお腹にたまる有難い存在。
広島からの新幹線移動にも重宝しそうな感じです。

キハ47形気動車・快速「みよしライナー」、芸備線・矢賀~戸坂間

広島10:05発の快速「みよしライナー」は、東京朝一番・6時ちょうど発の下り「のぞみ1号」(広島9:49着)から接続しています。
広島~三次間は片道1340円、往復なら「青春18きっぷ」1回分のほうがお得です。
「青春18きっぷ」のシーズン、普通列車で長い距離を乗り倒すことに目が行きがちですが、新幹線・特急と普通列車をうまく組み合わせて、程よく鈍行の旅を楽しむのがお薦めです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

Page top