間もなく東北も桜のシーズン! 仙台の新作駅弁、その隠し味とは?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

大つぶ帆立と牛たん弁当

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東日本大震災の次の年から、私は毎年3月に可能な限り、東北地方のどこかを訪ねるようにしています。今年(2023年)は、宮城県を訪ねました。ちょうど、「鉄道開業150年ファイナル JR東日本パス」の利用期間と重なったこともあって、多くの方が東北新幹線の座席を埋めていました。今回は東北の桜のシーズンを前に見つけた、仙台の新作駅弁をいただきました。

E5系+E6系新幹線電車「はやぶさ・こまち」、東北新幹線・古川~仙台間

E5系+E6系新幹線電車「はやぶさ・こまち」、東北新幹線・古川~仙台間

東北新幹線を「はやぶさ」が走り始めて12年となりました。「はやぶさ」の愛称は、長年、東京~九州を結ぶブルートレインとして親しまれたこともあって、東北地方を走る列車に命名されたときは、ファンの間で驚きの声も上がりましたが、干支がひと回りして、すっかり東北・北海道新幹線の看板列車として定着しました。運行開始直後の東日本大震災も乗り越えて、東京~新函館北斗間を最高時速320km、最速3時間57分で結びます。

大つぶ帆立と牛たん弁当

大つぶ帆立と牛たん弁当

東北新幹線を代表する駅弁と言えば、仙台の牛たんを使った弁当です。おなじみの紐を引き抜いて蒸気で温める加熱式駅弁はもちろん、いまは他の食材と組み合わせた弁当も、たくさん登場しています。仙台駅弁のこばやしが、昨年(2022年)の秋から販売している「大つぶ帆立と牛たん弁当」(1680円)は、大きな帆立の照り焼きと名物・牛たん塩焼きを一緒に楽しめる駅弁です。

大つぶ帆立と牛たん弁当

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【おしながき】
・白飯(宮城県産環境保全米ひとめぼれ使用)
・帆立照焼き
・牛たん焼き
・花人参煮
・万来漬け(胡瓜、大根、人参、菊、その他)
・笹かまぼこ
・紅大根
・七味唐辛子

大つぶ帆立と牛たん弁当

大つぶ帆立と牛たん弁当

全国有数の養殖ホタテの産地の1つ、宮城県。「大つぶ帆立と牛たん弁当」は宮城県産環境保全米ひとめぼれの白飯の上に、香ばしく焼き上げられた大つぶの帆立とこばやし特製の塩だれで熟成された仙台名物牛たん焼きが一面に載っています。とくに帆立は、にんにく味噌と豆板醤で香りよくピリ辛に仕上げられ、食欲がそそられます(にんにくは無臭)。これに仙台名物・笹かまぼこやこばやし自慢の万来漬けが加わり、いいアクセントになってくれます。

E721系電車・普通列車、東北本線・大河原~船岡間

E721系電車・普通列車、東北本線・大河原~船岡間

東京では早くも桜が開花しましたが、これから少しずつ、桜前線が日本列島を北上していきます。宮城随一の桜の名所と言えば、やっぱり「白石川堤一目千本桜」。東北本線の線路に沿って桜並木が続いており、4月上旬の見ごろには、残雪の蔵王連峰をバックに普通列車や貨物列車が駆け抜けていく風景が観られます。仙台からは普通列車で30分あまりとアクセスもよく、仙台の美味しいものを味わいながら何度でも訪れたいものです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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