【ライター望月の駅弁膝栗毛】
名古屋と大阪を結ぶJR関西本線。
名古屋~亀山間がJR東海、亀山~JR難波(旧・湊町)間がJR西日本となっています。
関西本線のJR東海区間は直流電化されていますが、非電化の紀勢本線・参宮線へ直通する特急「南紀」、快速「みえ」などが走るため、ディーゼルカーもたくさん見られます。
これらの列車は、四日市~津間で第3セクターの「伊勢鉄道」を経由しています。
特急「南紀」、快速「みえ」に乗ったときからフライング気味で伊勢気分を味わえるのが、名古屋駅弁「松浦商店」の松阪牛駅弁かもしれません。
これまでの「松阪牛めし」「松阪牛焼肉弁当」の2種類に加え、平成30(2018)年1月からは、「松阪牛食べくらべ弁当」(1350円)も登場。
牛めしと焼肉の2つの味を一緒に楽しめるようになりました。
【おしながき】
・白飯
・松阪牛と玉葱のすき焼風煮
・松阪牛の焼肉
・玉子巻き
・わさび菜おひたし
白いご飯の上に、松阪牛の牛めしと焼肉が半分ずつ載った駅弁です。
牛めしは玉ねぎの甘味とのバランスがいいのが特徴。
焼肉はにんにく入りの甘辛だれが、香りと共に食欲をそそります。
思わずかき込みたくなるその前に、ほんの少しだけガマンして、嗅覚・味覚を研ぎ澄ませて、味わいの違いを感じながらいただいていくと、より美味しくいただくことができるかも!?
「松阪牛の食べくらべ弁当」は、名古屋駅のほか、最近は東京駅の「駅弁屋 祭」でも、よく見かける駅弁となりました。
松浦商店によると長年、東京まで輸送しても美味しくいただくことができるよう駅弁の改良を重ね、ようやく今年(2019年)2月のタイミングで、それが実現できたと言います。
東海地方へのおでかけ前にも、先取り気分でいただくこともできそうです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/