小田原駅「東華軒ののり弁」(850円)~海を眺めて駅弁!
公開: 更新:
【ライター望月の駅弁膝栗毛】

N700系新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・小田原~熱海間
車窓に海が見えると、思わず気持ちが高まるもの。
東海道新幹線を下って行くと、海が見られるのは、小田原の先の根府川付近、新富士の先の由比付近、浜名湖付近、そして豊橋の先の蒲郡付近といったところ。
浜名湖付近は比較的長く水辺を走りますが、後はいずれもトンネルの間のほんの一瞬。
普通車では三人掛けの窓側となるA席を選ぶと海側となります。

東華軒ののり弁
海の見える路線では、やっぱり磯の香りが楽しめそうな駅弁をチョイスしたくなるもの。
昨今、“海苔弁”が人気を集めるなか、いよいよ小田原駅弁「東華軒」も入ってきました。
7月12日から発売された、その名も「東華軒ののり弁」(850円)。
掛け紙がかかった折と、装丁もちょっと懐かしい雰囲気です。
果たして、どんな独自性を出しているのでしょうか?

東華軒ののり弁
【おしながき】
・白飯
・金目鯛の有馬煮
・白ごま 焼き海苔 梅干し
・銀鮭
・厚焼き玉子
・煮物(椎茸、人参、竹輪)
・つぼ桜

東華軒ののり弁
目玉は、ご飯と焼き海苔の間に「金目鯛の有馬煮」が敷き詰められていること。
有馬煮は少し甘めの味付けで、小田原らしく梅干しも添えられています。
煮物は箱根を越えて東海地方へ入って行くと、甘くなる傾向があると感じていますので、その意味でも、小田原らしいのり弁と言えるかもしれません。
海苔弁にも各社のこだわりや違いがあって、選べることは、とてもいいことだと思います。

185系電車・特急「踊り子」、東海道本線・早川~根府川間
小田原周辺で車窓の海をじっくり楽しむなら、在来線にのりかえ。
こちらもA席を選ぶと海側となります。(指定席券売機でもシートマップで選べます)
下り「踊り子」では、A席偶数番を選ぶとより視界が広く楽しめる傾向があり、4人組なら、奇数⇒偶数の順で席を押さえると、太い窓枠が間に入らなくて済みます。
(7番AB・8番ABで予約⇒〇、8番AB・9番ABで予約⇒×、但し車端部を除く)
夏の鉄道旅の思い出をより良いものにするなら、座席の取り方もじつは大事です!
連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/