人は自分の時と永遠につきあわなければならない【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第96回
「時」はその人とともに生きつづけます。 肉親よりも、夫婦よりも、空気や太陽よりも、 人は自分の時と永遠につきあわなければならないのです。 そして時をふり返るというのは、よほど幸福な時か、 ほんとうに孤独に打ちひしがれた時…
「時」はその人とともに生きつづけます。 肉親よりも、夫婦よりも、空気や太陽よりも、 人は自分の時と永遠につきあわなければならないのです。 そして時をふり返るというのは、よほど幸福な時か、 ほんとうに孤独に打ちひしがれた時…
さぁ、開演のベルが鳴りました。 支配人の八雲ふみねです。 シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。 今回の「しゃベルシネマ」は、『君の名は。』にハマった人…
新宿と松本を結ぶ中央東線の顔、特急「あずさ」。 今年(2016年)12月12日で、運行開始から50周年を迎えます。 「あずさ」の歴史は、新宿・松本をそれぞれあの「8時ちょうど♪」に発車する列車から始まりました。 当時は食…
だまされる能力が残されているということは、何かの恩寵ではないでしょうか。 すべてがくっきりと、一分のすきもない正確さで見えてきたなら、生きる望みもなくなってしまいます。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 出典:『生きる言葉 …
JR中央本線・大月駅に入ってきたのは、E257系の特急「かいじ」。 国鉄時代、急行「かいじ」はありましたが、特急としてはJR初期の昭和63(1988)年3月デビュー。 9往復あった甲府発着の「あずさ」を「かいじ」と改称、…
幸福とは、一瞬の感覚であると思います。 今、幸福と思うことが、あすは不幸の種になっているかもしれません。 今不幸だと思っている原因が、思いもかけない悟りに通じ、 人生の奥義をのぞかせる種にならないともいえないのです。 瀬…
姉の送ってくれた三十株の牡丹に寒肥をほどこしながら、あの冬も格別寒かったと思います。白梅をくれた老人も、紅梅をくれた華やかな女人も、すべて浄土の人になっています。 花の咲くのに立ち合い、美しい日を仰ぐ度、今年が見おさめか…
さぁ、開演のベルが鳴りました。 支配人の八雲ふみねです。 シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。 今回の「しゃベルシネマ」は、チェット・ベイカーの半生を…
番組スタッフが取材した「聴いて思わずグッとくるGOODな話」を毎週お届けしている【10時のグッとストーリー】 今日は、熊本地震で丼(どんぶり)の8割が割れてしまった中、全国のラーメン店から届いた「義援丼(どんぶり)」で営…
人間が他の動物とちがうところは、愛することと祈ることを識(し)っていることではないでしょうか。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 出典:『生きる言葉 あなたへ』光文社文庫
さぁ、開演のベルが鳴りました。 支配人の八雲ふみねです。 シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。 六本木ヒルズを中心に開催された「第29回東京国際映画祭…
新千歳空港駅で発車を待つのは「北海道新幹線」ラッピングの733系・快速「エアポート」。 新幹線のイメージキャラクターを務めるのは、今や“日本球界の宝”大谷翔平選手です。 大谷選手が花巻東出身というのがポイントで、新幹線で…
わたしはインドを歩きつづけながら、 「生きながら死して静かに来迎をまつべしといふ、万事いろはず、一切を捨離(しゃり)して、孤独独一なるを死するとはいふなり」 という一遍の法語を、常に思い浮かべていました。孤独独一という烈…
さぁ、開演のベルが鳴りました。 支配人の八雲ふみねです。 シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。 今回の「しゃベルシネマ」は、心も小腹も満たしてくれる人…
北海道の空の玄関「新千歳空港」。 新幹線が札幌まで通っても、空港の存在は引き続き大きいことでしょう。 札幌~空港を結ぶアクセス列車といえば、やっぱり快速「エアポート」。 札幌まで最速37分、1,070円、15分間隔で運行…
女が鬼にひかれるのは、男よりも自分のうちに飼う鬼の存在を 自覚しているからかもしれません。 思いつめた女の情念のはては、鬼になっても消えない、男への思慕に しおしおと引きさがっていきます。 人間が鬼にならなければならない…
今年3月26日に新青森~新函館北斗間、およそ148キロが開業した「北海道新幹線」。 既に札幌までの工事は始まっていて、新函館北斗~札幌間はおよそ212キロ。 途中、新八雲(仮)、長万部、倶知安、新小樽(仮)の各駅が設けら…
人間の孤独の表情は、人間の背中がいちばん知っています。 人間の背中がさびしさの翳を背負ってくるのは、人生の苦しみを味わったときからではないでしょうか。 男の背のさびしさに気づき、それに惹かれてしまったら、女はもう、その男…
さぁ、開演のベルが鳴りました。 支配人の八雲ふみねです。 シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。 今回の「しゃベルシネマ」は、女性なら誰もが憧れるティフ…
札幌~旭川間をおよそ1時間25分で結ぶ特急「スーパーカムイ」。 789系(1000番台)、785系電車の5両編成が充当され、4両が自由席、残り1両が指定席「uシート」となっています。 指定席はほぼ全席に電源があり、私自身…
男が老いて性的不能になっても熱烈な恋ができ、かつ嫉妬の炎を燃やすという例は、わたしは荒畑寒村氏の上にも見ています。 九十歳のとき寒村氏は四十歳の女性に熱烈な恋をして、毎日原稿用紙十枚も二十枚ものラヴレターを書きつづけまし…
北海道の普通列車の主役「キハ40」。 国鉄時代から活躍していますが新車投入も叶わず、減便されながら運行が続きます。 それでも広大な土地に敷かれた架線の無い線路をトコトコ走るのは、北海道ならではの風景。 鉄道趣味的には眺め…
布施とは、相手の欲することを与えること。物施(ぶつせ)もあれば心施(しんせ)もあります。 でもわたしは、顔施(がんせ)ということばがいちばん好き。 だれに逢ってもにこにこ優しい表情をみせることで、 顔さえあればだれにでも…
生と死は相対的なものではなく、水が氷になったような、ひとつのものの変化にすぎず、表裏一体でひとつつづきのものなのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 出典:『生きる言葉 あなたへ』光文社文庫
さぁ、開演のベルが鳴りました。 支配人の八雲ふみねです。 シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。 今回の「しゃベルシネマ」は、ヴィム・ヴェンダース監督7…
番組スタッフが取材した「聴いて思わずグッとくるGOODな話」を毎週お届けしている【10時のグッとストーリー】 今日は、ぜひ読んでほしい本に、あえてカバーを付け、タイトルを隠して販売。 大勢の読者を獲得に成功した、ある書店…
キリスト教系の女子大生のとき、「み心のままに」という祈りのことばを教えてもらいました。仏教徒になって、わたしはこの好きだったことばをまた身近に思い出します。「み心」は、キリストでもブッダでもいいのです。自分が帰依(きえ)…
さぁ、開演のベルが鳴りました。 支配人の八雲ふみねです。 シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。 今回の「しゃベルシネマ」は、『ジュリエッタ』を掘り起こ…
函館本線・深川駅を発車していくのは、札幌~網走間の特急「オホーツク」。 「オホーツク」は札幌を出ると、函館本線の岩見沢、滝川、深川、旭川などに停車。 旭川から「石北(せきほく)本線」に入って上川、白滝、丸瀬布(まるせっぷ…
孤独に甘えてはいけません。孤独を飼い馴らし、孤独の本質を見きわめ、 事故から他者の孤独へ想いをひろげるゆとりを手に入れないかぎり、 孤独の淵から這い出ることはできないのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 出典:『生きる…